あなたの世界の見え方

見えている世界は当たり前だと思っているのはあなただけ

悩みたかった私

悩んでいたいとはどういうことでしょう。誰も悩みなんて持っていたくないのが、当たり前だと普通は考えると思います。

 

しかし、悩みを紙くずのようにポーンと投げることができない自分がいるということは、悩みを強く掴んでいる自分がいるというということです。

悩みを自分から離れないように大切なものとして置いている気持ちがあるのです。

 

悩みというのは、苦しさもありますが、自分に課題を与えてくれます。悩みを解決しろという課題を。

悩んでいれば、課題に常に向き合っているだけでいいので、ある意味ラクです。

 

悩みは悩んでいる自分に存在価値を与えてくれます。多少、大げさにいえば、生きている理由を与えてくれているときもあります。

そんな悩みを無意識に解決したくないと思っている場合もあります。

亭主関白は、他の家族が頼りない、自分がいなければダメだと思っているからこそ、自分の存在価値に安住することができます。その逆で、自分がダメなことを意識し続けていれば、自分の現状や境遇に満足しなくても、納得することができます。

 

悩みというのは、自分を縛り付ける力があります。それをまずは知って、そこから解放される必要があるでしょう。そのために、悩みの重大さを紙くずみたいに軽くして遠ざけてみるのです。

 

そして、悩みを放っておく。悩みに縛られず、そこから出ていっても大丈夫な自分をみいだすのです。

 

そして、それがうまくいけば、悩みの次の不思議な面が顔をのぞかせます。

悩みは消えます。跡形もなく、すっと。