常識の力
悩みに空気をいかせないことが大切だと書きました。
それを阻むものとして、常識という感覚があります。
常識というのは、「当たり前」ということです。
それが、当たり前。そうなって当然。そうじゃないなんて、あり得ない、信じられない。
私たちがそう思っているものがあります。
大人として、男として、女として、人間として、日本人として、そうだとするべき、そうじゃないなんておかしい、そう思ってることですね。
この常識の力がとても厄介なのは、ひとつは多くの人が自分が持っている常識を知らないことです。
常識は自分にとって当たり前過ぎて頭になかなか浮かんでこないし、そもそも目にも見えません。
そして、もっと厄介なのは、驚かれるかもしれませんが、多くの人が
自分の常識はほとんどの人が同じように考えていると思っていることです。
みんな、さも当然のように、自分はダメなところもあるかもしれないが、まあ、普通の人の普通くらいの常識感覚は持ち合わせているだろう、と思っているのではないですか。
私は、このことを深く理解するきっかけになったのは、ある経験をしたからでした。
それは、女になる経験です。